この前、面白いことを聞いた
NHKのニュースには始まる前に
時計と共に、こんなテンプレみたいなのが出てくる
「ピッ・ピッ・ピッ・ポーン、◯時のニュースをお伝えします」
ここ一年以内に、この時報を聞いた方はいらっしゃるだろうか?
恐らく、いないだろう。
今のニュースではこの時報は流れないからだ。
(もし聞いた人が居るとしたら、それはラジオの話である。)
では、なぜNHKが時代の流れに逆行して
正確な時報を流す事を辞めてしまったのだろうか?
その理由は、テレビにある。
アナログ放送では、受信した映像は即座に表示されるが
デジタル放送では、受信した映像はその機器の処理能力によって
表示されるまでの時間が異なるのである。
この関係はカセットテープとCDの関係に似ている。
カセットは再生ボタンを押せばすぐに再生されるが
CDは機器によって、読み込みに時間がかかることがある。
同じように、デジタルテレビで時報を流すと
機器によって、ズレが生じてしまう可能性が出てくるのである。
このような経緯から、デジタル放送になってから
NHKの時報は流れなくなったのである。
何事もアナログよりデジタルの方が万能と言うわけではない。
寄稿者 : suno