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【コラム】iPhone発売でドコモは「土管屋」になるのか?

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みなさんこんにちわ!

お久しぶりです、なんか記事書く度にお久しぶり

と言っているのは気のせいでしょうか?

きっと僕の気のせいですよね(笑)

今回は、iPhone発売と今後のドコモについて

すごく自己的かつ主観的に綴ってきます。

ドコモ批判が入るのでNTT好きな人は読まないで下さいm(_ _)m

※この記事は単調ですごく長いです。

ご存知の通り、ドコモからiPhoneが発売されますね

もう大々的に発表されたのでスペックとかは

チェック済みだと思いますが

正直、僕は永遠にiPhone出さないと思っていたので意外です。

アップルは、取引先に高圧的な態度を取ることで有名な企業です。

例えば、MacBookAir用にIntel特注のCPUを作らせたり

NVIDIAに自社専用の特別GPUを作らせたり

Samsung訴えつつも部品を購入したり・・・

iPhoneアプリ作ったことある方ならわかると思いますが

開発環境揃えるだけで一万円近くかかります

勿論、エンドユーザー相手でもそれは同じで

アップルのサポートは良くない評判を聞くような気がします

(もっとも、大企業になればなるほど叩かれやすくはなるのは必然ですが)

 

ここまで説明すればもうお分かりだと思いますが

携帯会社がiPhone売ろうとするとアップルから

あれこれ要求を飲まされる事になります。

それは、ドコモも例外ではありません。

そもそもいくらドコモがいくら国内で「大手」だと言っても

世界では決して「大手」ではありません

 

以前、アメリアかでiPhoneを独占的に扱っていた

AT&Tの契約数が大体一億件くらいで

過去にも日本に進出していたVodafoneグループは3.8億です

世界最大手のChina Mobleは6.8億もの契約数を誇っています

対してドコモの契約数は6千万ちょっとと

世界の「大手」からすれば霞んで見えてしまいます

 

しかし、日本の携帯市場というのは非常に特殊で

キャリア主導でコンテツが用意され

端末もやたら小型かつ高性能で無駄な機能が豊富な

いわゆるガラケーというものが広く普及し

「cellphoneってのは通話ができればそれでOKなんだよ!」

っていうのが(iPhoneが出るまでは)主流だった

海外とは異質な環境が出来上がっていました

 

このような環境を作り上げた張本人がドコモです。

i-modeという”ウォールド・ガーデン”的なシステムを介して

携帯で通話だけでなくメールやニュース

果ては着メロやコミックなど様々なコンテツを供給して

とにかくキャリア主導で儲ける仕組みを作ったのです。

そのため、日本国内は世界の「大手」が入ること無く

キャリアも端末メーカーもこれまでやってきたわけです。

 

しかし、2008年の7月を堺にこの環境は大きく変質し始めます。

そう、iPhone3GがSoftBankから発売されたのです

最初の頃はガラケーとはあまりに勝手が違うために

一部のハイエンドユーザーを除いて評判は散々でしたが

徐々にiPhoneはその地位を確立してゆきます。

この動きにdocomoとauも追従します。

2010年には両者がAndroidを搭載したスマートフォンを発売し

翌2011年の10月にはauからiPhoneが発売されます。

 

しかし、docomoからiPhoneが出ることはありませんでした。

先ほど説明したように、ガラパコス携帯の天下を作り出し

一世を風靡したi-modeの生みの親ですから。

自分が作った物を自分で否定するのは誰しも辛いものです。

 

もっとも、これはドコモだけの話ではなく

他のキャリアも開発コストの低減や柔軟性の向上が期待できる反面

これまでのコンテツ収入やIP電話アプリの台頭によって

大切な通話料金収入を失ってしまうという諸刃の剣でもありました。

事実、現在のLINEやGoogle Playストアなどは

キャリアのサービスと大きく競合してると思います。

 

このような事情から最初の頃は各キャリアも

スマートフォンに対して消極的でしたが

昨年の異常な”スマホ流行”以降は

各キャリアは端末の機能やコンテツでの無駄な勝負よりも

通信速度や繋がりやすさといっった内容で勝負するようになりました

 

iPhoneのようにどのキャリアでも全く同じ

とは行かなく元も、同じOSと同じようなハードを搭載した

Androidスマホのラインナップでは

もはや、端末ごとの差別化など図れる訳もありません。

 

AndroidOSの最大のメリットは端末毎に

ソフトウェアを設計する必要がなく

また、携帯としては高級なシステムを持っているため

柔軟性と開発がしやすい事にあります。

 

しかし、開発コストが安いからといって

機能をたくさん放り込んで自滅したのが国内メーカーです

コンテツや機能面での勝負は既に過去のものになったのに

やたらと機能やアプリをインストールしOSを分断化してしまいました。

(携帯キー付きスマホなどがそのいい例)

 

加えて、詰め込んで入らない物を無理やり詰め込もとしたり

機能を詰め込んだ分、コストを抑えるために

CPUやRAMなどのソフトウェアレスポンスに直結する部分を

削ってしまたのも大きな問題です。

レスポンスが悪ければ端末に対する評価が下がるのは当然です。

 

日本メーカーというのはどうもソフトウェアを

ハードウェアを制御するためのいわば”おまけ”

のようにしか捉えていないフシがあるので

これもその悪い癖が出た結果といえるでしょう。

 

一方iPhoneではAppleが全てをコントロールしているので

このような問題は起こりません。

それがiPhoneの強みの1つではあるのですが

キャリアからすればカスタマイズがほとんどできず

プリインアプリを入れることも許されません。

更には通信料金や販売方法まで詳しく指定しているとの話もあります。

AppleはIT業界屈指の秘密主義企業なので

その内容が明かされることは無いでしょうが・・・おそらく事実です。

 

これではキャリアは主導権を失いコンテツを提供できなくなります。

ここまでくるとキャリアは携帯通信網を提供するだけの

「土管屋」に成り下がることになります。

このAppleのやり方はまさしくドコモがi-modeでやってきた

”ウォールド・ガーデン”のやり方と同じです。

 

ユーザーとしては庭の端がドコモになるか

Appleになるかの違いではありますが

Appleが用意した庭は狭いと言いつつも

世界中どのキャリアでも渡り歩くことが出来

PCや他のApple製品とも行き来することができます。

ドコモが用意した庭よりは広いのではないのでしょうか?

ドコモは未だに1990年台のやり方でユーザーを囲い込もうとして

居るように見えて仕方ありません。

もはや、そのような窮屈な庭には誰も居たいとは思わないでしょう。。

 

インターネットの黎明期

プロバイダはメールやホームページスペースなど

様々なサービスを提供しキャンペーンを張る「キャリア」でした。

今ではデータ通信を仲介するだけの「土管屋」です。

 

では、この先ドコモは庭の垣根を取っ払って「土管屋」になるのでしょうか?

答えは分かりませんが、iPhoneが発売されれば

その垣根が低くなるのは間違いないでしょう。

 

それでは、長文にお付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m

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