雑記

何も考えずにジェネラリストを目指してはいけない3つの理由

世の中で仕事をしている人には2つのタイプがある。

専門に特化するスペシャリストと、

様々なタスクをこなすジェネラリストである。

どちらも需要があるから存在する訳なのだが、

何も考えずにジェネラリストを目指してはいけない。

理由はいくつかあるが、そのうち3つを紹介する。

 

 

1つ目 多くの人はチームで働くから。

企業や官庁といった組織で求められるのは

自分の仕事を完璧にこなすことだ。

例えば、営業ならばどやって多くの契約を取るか、

オペレーターならば、良い製品をいかに効率よく作るか、

このような専門的な技能こそが組織では評価される。

それ以外の仕事…例えば、オペレーターが契約を取ってくることは

評価に値しなどころか、組織に混乱をもたらすだけだ。

 

2つ目 器用貧乏になってしまうから。

これは、バンドで考えると分かりやすい。

全ての楽器を演奏できるパフォーマーは尊敬出来るが、

多くの場合、1人が同時に演奏できる楽器は1つしか無い。

それならば、2つ以上の楽器をそこそこ弾ける人より

1つの楽器を極めた人をバンドに迎えるのが妥当だろう。

「なんでも演奏できる人は補欠にしかなれない」

このとを肝に銘じるべきだ。

 

 

 

3つ目 コストがかかり過ぎるから。

先ほど、器用貧乏になるという話をしたが

それを聞いて、両方とも学習して極めれば良いではないか?

という考えを抱くかもしれない。

しかし、それはコストという重要な視点を無視している。

何かを学習するためには時間的、金銭的なコストが必要だ。

例えば、営業マンが良いデザインの資料を1つ作るためだけに

デザインの勉強をするのは馬鹿げている。

専門家に依頼し、自分は営業の腕を磨いた方が遥かに有意義だろう。

 

 

何か新しい技能を習得しようとするとき、

本当にそのコストを払う価値があるのかよく検討して欲しい。

コスト以上のリターンがなければ、ビジネスとしては失敗である。

 

まとめ

以上、ジェネラリストを目指すべきでない理由を3点述べたが、

専門性を磨くだけでよいかというと、決してそんなことはない。

むしろ、スペシャリストになった後は

積極的にジェネラリストを目指すべきだと思う。

これからの流動的な社会で生き残るためには

柔軟な対応力が求められる上に、

自分の専門分野に広がりをもたせれば

可能性と新たな視点が得られるからだ。

いずれにしても、闇雲に様々なことに手を出すことなく、

進む方向をしっかり見据え、地に足の着いた行動をすることが大切だ。

—まとめだけ読んだ読者の方へ—

内容を180°反対の意味に解釈してしまうと思うので

この記事の存在を忘れるか、最初から読んで下さい。

 

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